関節リウマチとは？
関節リウマチは、免疫系の異常によって関節に炎症が起こり、腫れや痛みを引き起こす病気を言います。主に手の指や手首などの小さな関節に影響を及ぼし、30代から50代の女性に多く見られます。特徴的な症状として朝に強く関節のこわばりや痛みがあります、放置すると関節の変形につながります。
診断には血液検査や画像検査が用いられ、治療には免疫抑制薬や生物学的製剤が使われます。また、リハビリテーションや接骨院での治療、日常生活の工夫もとても重要になります。
関節リウマチの原因
関節リウマチの原因は今のところ解明されてなのが現状で、自己免疫疾患であることはわかっています。これは、免疫系が誤って自分の身体の正常な組織を攻撃し、関節の滑膜に炎症を引き起こすことを言います。研究によると、遺伝的要素が関与している可能性があり、特定の遺伝子を持つ方が喫煙すると関節リウマチになりやすいことが研究でわかってきています。また、虫歯を引き起こす菌が作るシトルリン化ペプチドという物質も、リウマチの発症に関連していると言われています。
さらに、女性に多く発症しやすいとされており、出産や閉経などによるホルモンバランスの変化が影響している可能性があります。しかし、これらの要因がどのように関節リウマチを引き起こすかについては、まだ完全には理解されていません。
関節リウマチの治療法
- 薬物療法:
- 疾患修飾性抗リウマチ薬 (DMARDs): メトトレキサートなどがあり、病気の進行を遅らせることが可能です。
- 生物学的製剤: 炎症を引き起こす物質をブロックすることで、関節の破壊を食い止めます。
- JAK阻害薬: 炎症を引き起こす酵素をブロックします。
- 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs): 痛みや炎症を和らげます。
- ステロイド: 強力な抗炎症効果があり、短期間で症状を抑えることができます。
- 理学療法: 関節の可動域を維持し、筋力を強化するために行われます。
- 手術: 病気が進行し、薬物療法だけでは症状がコントロールできない場合に考慮されます。
- 生活の工夫: 日常生活での関節への負担を減らすための工夫が必要です。
治療は個々の患者さんの症状や病状に合わせて、医師が最適なプランを立てます。治療の目標は、病気の活動性を抑えて寛解状態を目指すことです。（寛解とは、症状がほとんどなくなり、関節の破壊が停止している状態を指します）
関節リウマチの治療については、リウマチ専門医に相談していただき、定期的に経過を診てもらうのが良いと思います。治療は長期にわたることが多く、症状の変化に応じて治療法を調整する必要があります。また、治療には副作用が伴うこともあるため、医師の指導のもとで行うことが大切です。
接骨院でも関節の可動域を出したり痛みを和らげる事は可能です！担当医の指導のもと通われるのがよろしいかと思います。
