気象病は、気温や気圧などの気候の変化によって引き起こされるさまざまな症状の総称です。人によって異なる症状が現れ、「低気圧が近づくと頭痛がする」「気圧や気温の変化が激しい秋は体調を崩しやすい」と言った訴えがあります。日本では多くの人が気象病に悩んでいます、気象の変化に伴う諸症状は古くから研究されていますが、いまだ発症メカニズムはまだはっきりとは分かっていません。

主な原因は、急激な気圧の変化や気温の変化で、これらが体内のバランスを崩し、頭痛、めまい、動悸などの症状を引き起こします。また、関節リウマチや気管支喘息などの病気を悪化させることもあります。

治療については、気象病は天候という人の力では改善できない現象が原因であるため、対症療法が主体となります。頭痛には鎮痛薬、めまいには抗めまい薬、気管支喘息の悪化にはステロイドの点滴などが用いられます。また、予防としては、自律神経を整えることが重要で、漢方薬や生活習慣の改善も効果的です。