アキレス腱断裂

アキレス腱断裂の多くは、運動などでの急な切り返し動作、久しぶりの運動、疲労困ぱい時などがあります。
腱に急激かつ強力な外力が加わることで起きてきます。また腱の退行性変性(老化現象も原因にあると考えられています。

受傷時には、「ふくらはぎをバットでたたかれた」とか、「ボールが当たった」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂音を訴える方もいらっしゃいます。
受傷直後は体重をかけることができず歩行困難になることもありますが、受傷直後から歩行できる方も珍しくありません。
しかし、歩行が可能な場合でもつま先立ちはできなくなるのが特徴です。

＜治療法＞

アキレス腱断裂をしたら手術をするというイメージの方は多いと思いますが、実は手術をしなくても治すことができます。
断裂部分を整復（断端部を近づける）し断端部が接触している状態でギプス固定をし管理・施術を行うことできれいに治す事が可能です。
メスで切ったり投薬が無い分、体への負担は少ない治療法になります。
また、ギプス固定下で周辺の関節の運動療法を行うため、固定による関節拘縮が起こりにくくなります。
完治までの期間も、手術して治療する期間と大きな違いはありません。

アキレス腱断裂は再断裂することも多く、それをいかに防ぐのかが大きな課題となっています。
断裂部の断端を寄せ切れていない、固定期間が短い、十分な筋力が戻っていないのに競技復帰させてしまうなどが原因として考えられます。

当院では、しっかりと整復したうえで、日々患部の状態を確認しながらギプス固定期間を決定し、ギプスを外した後の筋力トレーニングまで指導し、日常生活や競技の復帰までサポートいたします。
アキレス腱断裂の時は、ぜひ皮膚を切らず体に負担の少ない治療方法をお考え下さい！