ぎっくり腰になったときに知っておきたいこと

ぎっくり腰になったときに知っておきたいこと
突然腰に激しい痛みが走り、動けなくなる「ぎっくり腰」。医学的には急性腰痛症と呼ばれ、重い物を持ち上げたときだけでなく、くしゃみや前かがみなど些細な動作でも起こることがあります。患者さんにとって最も気になるのは「どのくらいで治るのか」「動いていいのか」「病院に行くべきか」という点でしょう。

ぎっくり腰の痛みは発症直後が最も強く、2〜3日目にピークを迎えることが多いです。一般的には70%が1週間以内、90%以上が2〜3週間で自然に改善するといわれています。ただし、足のしびれや力が入らない、排尿障害があるなどの症状が出た場合は、椎間板ヘルニアなど別の病気の可能性があるため、早めの受診が必要です。

ぎっくり腰発症直後は無理に動かさず、痛みが和らぐ姿勢を探して安静にすることが大切です。例えば膝を立てて横になる姿勢は腰への負担を減らす効果があります。ただし、長期間寝たきりでいると回復が遅れるため、痛みが落ち着いたら少しずつ動き始めましょう。日常生活では「動いてはいけない」ではなく「動ける範囲で動く」がポイントです。

ぎっくり腰の再発予防には、正しい姿勢を意識することが欠かせません。物を持ち上げるときは腰を曲げず膝を使う、長時間同じ姿勢を避ける、日常的なストレッチや運動で筋肉を柔軟に保つなどが効果的です。特にデスクワークの方は、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かす習慣をつけると良いでしょう。

ぎっくり腰は突然起こるため不安になりますが、正しい知識を持つことで安心して対応できます。「どのくらいで治るのか」「受診が必要なサインは何か」「予防のためにできることは何か」を知っておくだけで、患者さんの心はぐっと軽くなるはずです。

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