つる とは、ふくらはぎなどの筋肉が急に過収縮(力が入る)し、激痛が走る現象です。 原因は完全には解明されておりませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
つる原因
- ミネラル不足:マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルは筋肉の動きを調節してくれる働きがあります。これらのミネラルが不足すると、筋肉のつりやすくなってしまいます。
- 水分不足:体の水分が不足すると、血液の循環が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。これも筋肉がつりやすい原因になります。
- 冷え:体が冷えると血管が収縮して筋肉が酸素や栄養不足になりつる原因になります。
- 疲労:運動や力仕事などで筋肉を使うと、ミネラルが急速に消費されます。ミネラルが不足すると筋肉が過敏になって調整が難しくなり、つる原因となってしまいます。。
- 血行不良:運動不足やストレス、食生活の乱れなどによって血行が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。また、上記にもあるように動かないことによって体が冷えて筋肉がこわばってしまうことも血行不良の原因になります。
- 妊娠:妊娠中はホルモンの変化や子宮の圧迫によって血行が悪くなりやすく、またミネラルの需要が増えるため、つることが多くなります。特に妊娠後期に多く起こります。
- 加齢:加齢に伴って筋肉の量や血管の弾力が減少し、血管が硬くなることで血行が悪くなります。これもつりやすい原因になります。
- なんらかの病気:脱水症・肝硬変・糖尿病・電解質異常症・甲状腺機能異常症・脊髄疾患・慢性腎不全・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症・閉塞性動脈硬化症などの病気が背景にあることもあります。
対処法
- ストレッチをする:つった箇所(筋肉)をゆっくりと伸ばします。ふくらはぎの場合は、足先を手で引っ張るか、階段などの段差に足先をひっかけ身体を前に倒しふくらはぎの筋肉を伸ばします。無理に伸ばし過ぎないように注意してください。(肉離れになる可能性もあります)
- マッサージを行う:痛みが収まってきたら、つった箇所起の筋肉を優しくマッサージしてあげてください。痛みがなかなか引かない場合は早めに近くの医療施設をご受診ください。
- 患部を温める:つった場合は温めることで痛みが和らぐ場合があります。蒸しタオルやお湯などを使って、患部を温めてみましょう。
つる予防法
- ミネラルを十分に摂取する:ミネラルは食事から摂取できます。バランスの良い食事を心がけて食べましょう。ミネラルが豊富な食品としては、海藻類・乳製品・ナッツ類・バナナ・アボカドなどがあります。
- 適切な水分補給を行う:水分不足を防ぐために、こまめに水分を摂取しましょう(1時間に100㏄程度)。特に運動や入浴などで汗をかく場合は運動前に十分に飲んでおきましょう。
- 入浴や衣服の調整による冷え対策を行う:体が冷えるとつる事が多くなります。入浴は38~40℃のぬるめのお湯に10~15分程度浸かるのが良いとされています。衣服は季節や室温に合わせて調整していきましょう。
- 適度な運動を行う:運動は筋肉の血流を良くし、筋肉の量を増やすことができます。運動不足を解消するために、歩く・自転車に乗る・水泳などの有酸素運動を行いましょう。運動の強度や時間は自分の体力に合わせて調整しましょう。
- ストレッチとマッサージを行う:ストレッチとマッサージは筋肉の緊張をほぐし、血行を良くすることができます。接骨院などで適度に治療してあげるのが良いでしょう。
- お薬や漢方を服用する:つりづらくするお薬や漢方を服用することでミネラルが配合しているものがあったり、血流が良くなる効果があるため効果的です。
つってしまったらまず立ち上がってつっている筋肉を伸ばしましょう!
つるのが治まった後も筋肉の損傷をしている可能性がありますので、治療して回復力を高めていきましょう!