シーバー病
シーバー病とは、「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれ、かかとの骨の端骨(踵骨骨端核)がはがれたり、その手前の踵骨骨端軟骨(成長線)に炎症を起おこして状態を言います。
踵部の骨端核(子供にある成長途中の骨)にアキレス腱を介した下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の牽引力、足底腱膜の牽引力も加わり痛みを出していきます。
小学生中学生に多く発症し、中学生後半くらいにはほとんど痛みを感じなくなります。
スポーツ全般で起こり得ますが、特にジャンプや長く走ることが多いサッカー・野球・バスケットボール、裸足で競技を行う剣道・体操を熱心に行っているお子さんに起こりやすくなっています。
また、シーバー病を発症した人のうち、約8割が偏平足など足の形状に原因があったとされる報告もあります。
<症状>
初めは運動時の軽い痛みだけですが、段々とかかとをつくと痛いので、つま先歩きのような歩き方になりになります。
さらに進行すると、安静にしているときでも痛むようになります。
ランニングや着地の際に痛みを自覚することが多いです。
<治療法>
手技療法で、踵へのストレスの原因となる下腿三頭筋の柔軟性の獲得や、足底筋膜の柔軟性の獲得を行います。
またテーピングによる筋肉の補助、電気治療器で炎症を抑えることが有効です。
シーバー(セーバー)病は痛みを我慢してしまうと、慢性炎症になってしまいます。
そうなると痛みはなかなか取れず、運動もしばらく休まなければいけなくなります。
悪化する前に、早く治療を始めましょう!